ヴィンランド・サガ 7巻

宇宙を舞台にした人間の成長物語「プラネテス」に出会って数年。
幸村誠の新しい作品が連載中だとは知っていながら、単行本を集めるまでにはいたってませんでした。


潔く言います。すいませんでした!!
文句なしにおもしろいです、コレ。


主人公の活躍の場。
プラネテスでは宇宙。
このヴィンランド・サガでは地球、さらに限定されて北欧〜イングランドです。


北欧の地で略奪に明け暮れるヴァイキング
その中に復讐を目的にヴァイキングとともに生活する少年、トルフィンがいた。


生活のために街の略奪を繰り返していたヴァイキングたち。
しかし、時代の流れの中で、国と国との争いの中に自分たちの行き場を見出し、大きな戦いに関わっていくことになる。


今回の7巻にいたるまでにも、紆余曲折、多くの読者裏切りポイントを経て、おもしろくなってきている。
特にクヌート王子の変貌ぶり。
この先の大きなテーマへの流れが見えてきた気がする。


ヴァイキングの間で語り継がれるヴァルハラ(戦死した戦士が行きつくとされる伝説の聖地)。
極寒の地で暮らす人たちが夢見る豊かな草原の地、ヴィンランド。
王族の醜い権力争い、侵略と無益な殺生が繰り返される現実に嫌気がさした王子が求める理想郷。
今後の展開は読めないけど、人々が夢見る地上の楽園を目指しながら、人間の成長が見れるのは間違いなさそうだ。


笑いあり、シビアありのストーリーの中で、人間の心の成長を描く幸村誠の漫画。
堂々の殿堂入りです。



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